彼の苦悩



お姉ちゃんはいつもこう。


中途半端に上げといて、その後一気に突き落とす。


でも、なんだかスッキリした。


「でも問題は、なんで賢一を好きって思ったかよね~。」


「うんうん、たしかに……ん?


あれ?待って…」


確かあれは遡ること12年前。


私がまだ4歳のころだ。