学校を飛び出し、バスに飛び乗り、そこからダッシュで家に帰る。


今の時間ならいるはず。


すれ違う人から奇妙な目で見られても気にしない。


いや、気にする余裕なんてない!


休まずにひたすら走り、ようやく家に到着。


ドアを開けて目に入った見覚えある靴。


いた!


靴を脱ぎ、階段をかけ上り、勢いよく‘お目当ての人’の部屋のドアを開けた。