村瀬の素っ気ない返事にイラっとくる私。


「ま、泣きたくなったら俺の胸でも貸してやるよ。」


ジュースを私より先に飲み干した村瀬は、イスを立って美月と賢一の方へ戻っていった。


一人残された私は残っていたジュースを一気に飲み干した。


「誰が村瀬なんかに頼るか。」


ぐしゃっと缶を握りつぶし、私も戻っていった。