「はぁ…私が男だったら絶対彼女にしたい。」


「何言ってるの?」


「べっつに~!」


いつものやり取りをしてベンチに座りバスを待つ。


隣の美月は少しソワソワしながら。


「どうしたの、トイレ?」


「ううん、あのね…」


顔を赤く染め、私に耳を貸すようジェスチャーする美月。


なんだろう。


美月は緊張しているのか何度も髪の毛を耳にかけている。


そしてその長い髪の毛が風邪になびいた瞬間…