「ありがとうございます。」


この曲を人に聴かせたのは初めてだった。


‘この人’は喜んでいるのか、悲しんでいるのか、何を思っているのか分からない顔をしていた。


「やっぱスゴいな。」


「え…?」


「俺、お前のファン1号になってやるよ。」


「えぇ!?


あ、ありがとう…?」