彼の苦悩



まさか謝れるとは思っていなくて、今度は私がビックリした。


‘この人’は返答せず、ピアノの近付いていった。


私も続いてピアノに近付く。


「これ、弾いて欲しい。」


「これって、ピアノですか?」


「あぁ。」


「いいですけど、なんの曲ですか?」


「お前が朝弾いてたヤツ。」


「あぁ、あれですか…」