彼の苦悩



「ここ…」


「入って。」


まるで、自分の家です。


と言うように音楽室のドアを開けた。


「お、おじゃまします。」


なんとなくそう言ってしまった。


「お前、やっぱり馬鹿だな。」


‘この人’に鼻で笑われた。


馬鹿馬鹿と名前も知らない人に言われて短気な私は…