彼の苦悩



「楓~、早く食べよー!」


「あ、うん…」


「約束忘れてんの?」


「!?」


お弁当を持って美月の元へ行こうとすると、不機嫌そうな声が後ろから聞こえてきた。


「な、なんで…」


「お前馬鹿?


今朝言ったこともう忘れてんの?」


「あれは冗談じゃ…」


「んなわけないだろ。


ほら、早く。」