「あ、そうだ!


今日ね、賢一くんのためにお弁当作ってきたんだ~。」


鞄の中をあさり、お弁当を差し出す美月。


なんて女子力が高いんだ!


「え、マジで?


めちゃくちゃ嬉しい。」


ズキッ…


本当に嬉しそうな賢一の顔に、胸が痛んだ。


あぁ、ダメだ…


二人が幸せそうにすればするほど私は醜くなっていく…