「はぁ…はぁ…」


もうダッシュで走ったせいで、息があがった。


俊也はいない。


追いかけてはくれないんだ…


話すのは無理なのに、追いかけてほしいとは本当に自分勝手だ。


「って、ここ音楽室。」


やってしまった。


無意識のうちにここへ来てしまった…