その日の私は自分の異変に気がつかなかった。


いつも通りに起きて、いつも通りにご飯を食べて。


「行ってきまーす。」


だけど、家を出た瞬間事件は起きた。


頭がくらくらして、体に力が入らず、体制を崩した。


「楓!?」


お母さんのビックリする声を聞いたのを最後に、私の意識は途切れた。