「お前、…何?」



ライブハウスの入口で立ち止まっていた僕にいきなり後ろから声がかけられた。



「なあ、つけてきたっしょ?」



振り返る間もなく僕は首をつかまれて入口の横の壁に後ろ向きに押されつけられた。





「よくいるんだよなぁ、亜矢つけ回す変態ヤロ―が!」



「…違います!」



男が僕の額を何度も壁に打ち付ける。