「…ん、ジュン?」 俺はハッとして涙をふく。 「…す、いません。起こしましたか?」 亜矢さんは電気をつけた。 「ほら、ジュンは一人じゃないよ? …暗いん、恐かったねぇ?」 大声で泣いたのは、これが初めてだった。