星になれたら

「なっ、何言ってんの!?大げさ~…」




「亜矢!!」




「…違うもん、ただの風邪…」



「亜矢はエイズなんだろ?」




「やめて!離して!!」

亜矢は僕の腕をふりほどく。



「重度の貧血、発作的呼吸困難、食欲不振、慢性的な微熱、急な発熱…それから…」




「やめて!!医者みたいに…」



「知り合いにエイズの女の子がいた…」



「…あたしがエイズだって知ってどうするの?」


「どうするって?」


「自業自得だって思ってるんでしょ!援交とか風俗とか…」


「亜矢はそんなことしないだろ?」


「してないよ!でもヨースケはそう思ってる…」



「亜矢、落ち着けよ!!


…そんなこと思ってない!」



亜矢はついに泣き出してしまった。

ペタンとその場に座り込む。