「あ…、亜矢さん!?」 四畳半のボロアパートの玄関先にジュンの驚いた声が響く。 「亜矢さん、どうしたんすか!?…そのケガ」 ジュンは亜矢の赤く腫れてうっすら内出血している頬を見て言った。 「…転んだ」 亜矢の嘘にジュンは優しく微笑む。 「汚いっすけど、中入ってください。」