「…柴田!」 練習の後。 少し浮かれ気味に駅まで向かっていると名前を呼ばれる。 「直斗先輩! お疲れ様です!」 いつもより少し、声が大きくなった。 「おう、お疲れ よかった、柴田に追いついて」 「え?」 「お前のこと、探してたから」 どうして? わたしに何か用事でもあるのかな? 「俺、ずっと決めてたことがあってさ」 「なんですか?」 すっかり辺りは暗く。 わたしたちを照らすのは月の光だけだった。