それ以降の記憶はあまりない。
誰かがストライクを出せば、
みんなでハイタッチをしたし、
わたしは死ぬほどガーターを出して、
トシとナオくんに大爆笑された気がする。
あかりちゃんはずっとトシの隣にいて、
何かあればコソコソとトシに耳打ちしていた。
まるで、仲の良さをわたしたちに見せつけるみたいに。
本当はそんなつもりないのかもしれない。
でもわたしの目にはそう映ってしまったのだ。
そう見えたのはわたしの性格が悪いせいなのかもしれないし、
本当にあかりちゃんはそのつもりだったのかもしれない。
それは誰にも分からない。
「じゃ、俺はあかりのこと送って帰ります」
「ユウは俺が」
3ゲームくらいした気がする。
そろそろお開きにしよう、ということになり駅前でトシとあかりちゃんを見送った。
二人の姿が改札の奥へと消えていく。
「ユウ?」
わたしは駅に背を向けて歩き出した。
「ユウ?帰らないの?」
ナオくんの声を無視して、歩いた。
平日の昼間。
駅前とは言え、公園に人の姿はほとんどなかった。
「ユウ?」
わたしは立ち止まった。
そしてうずくまる。
「……苦しかったぁ」
ふぅ、と大きく息を吐き出す。
ふと感じる。
あれ……わたし、泣いてる。
「……えっ!?!?」
自分の涙に驚いていると、
突然腕を引っ張られ、気付くとナオくんの腕の中にいた。


