それから3日間。
美帆は存分に都会を堪能して
「んじゃ、またね。」
と、あっさり帰って行った。
美帆を駅まで見送って、
真っ暗な部屋に帰る。
いつもの日常に戻っただけ。
たった3日、美帆がここにいただけ。
…なのに、どうしてこんなに寂しい気持ちになるんだろう。
一人暮らしにはもう慣れたつもりだったのに。
ベットに横になって、
はあ、と1つため息をついた。
何気なくスマホを手に取る。
意味もなくSNSを開いてみたりして、
でも、まったく気が紛れない。
実家に…帰りたいな。
お母さんのご飯、食べたいな。
そんな気持ちを久しぶりに思い出していた時だった。
【ヴーヴーヴー】