「俺、ユウになんかした?
ファミレスのあの時だって逃げるように帰っていったし…
なんかしてたんなら謝る。
ごめん。」
トシは座ったまま頭を下げた。
「理由も分かんないくせに謝るな」
「え?」
「理由、分かんないんでしょ?
自分が悪いとも限らないんでしょ?
なんで謝るの?
なんなんの?
意味わかんない!」
バカトシ。
悪いのはどう考えたってわたしなんだ。
謝らなきゃいけないのはわたし。
なのに。それなのに勝手に謝るんじゃない!
「はあ?
なんでキレてんの!?
意味わかんないのはユウのほうだろ!」
「何が意味わかんないのよ!
意味わからず謝るトシのほうが意味わかんないじゃん!」
「だから、意味わかんないけどとりあえず…」
「とりあえず!?
とりあえず謝ればいいや、って?
はあ!?
そんな気持ちで…「はい、ストーップ!」
「ここ、公共の場ね。
あんたらの家の窓じゃないの。」
美帆にそう言われ、周りを見渡すと
先ほどの可愛らしい店員さんを始めとする店内の人の視線を集めていた。
「「すいませーん」」
トシと声をそろえて謝った。
どうやらヒートアップしすぎて声が大きくなっていたようだ。


