2年半。 これまでの16年を思えば、 たった、2年半だ。 なのに。 それなのに。 嗚咽が漏れそうになる。 口に手を当てて、ぐっと堪えた。 この2年半でトシはもう手の届かない人になってしまった。 この間まで窓を開けて、 どうでもいいくだらない話をしたり、 誕生日プレゼントのプリンを投げつけたり、 そんなことをしていたのに。 それが遥か昔の話みたいに… トシの顔を見上げて、 少し照れ臭そうに、でも嬉しそうに トシの腕に自分の腕を絡めるあかりちゃんの姿が頭の中にこびりついて離れない。