「もっと、おばあちゃんと話がしたかった」 「うん」 「またね、おばあちゃんと散歩したかった」 「うん」 もう二度と叶わない夢を口にする。 トシはただ、うん、とだけ返事をする。 まだまだおばあちゃんといろんな話をしたかった。 おばあちゃんにずっと見守っていてほしかった。 「トシは…いなくならないでね」 もう誰かを失うのはイヤだ。 こんな思い、二度としたくない。 「ユウ」 ゆっくりとトシが離れる。 「強く、なれ」 トシはそう言って、悲しそうに笑った。