今年の俺の誕生日。
わざわざバイト先まで来て、プレゼントをくれたかと思えば、
好きです、と告白。
でも俺が好きなのはユウ。
吉村のことはただのクラスメイトとしか思ってなかったし、今後もそれは変わらない。
だから断ったんだけど、吉村は思った以上にしぶといヤツで。
俺は好きな人がいるから、と伝えたんだけど全然諦めてくれず、遊びに誘われること数知れず…
今じゃただのクラスメイトから少し迷惑なクラスメイトへ格下げだ。
「その友達は今どこにいるの?」
「トイレに…」
吉村はまじまじと俺の顔を見つめる。
その圧に思わず顔を背けた。
「ウソだ。」
「ウソじゃねーし」
「じゃあ、その友達が戻ってくるまで私も一緒に待ってていい?
「それは…」
「ほら、困ってる。
ウソじゃん」
はい、俺の負け。
「ねえ、ちょっと今から私に付き合って!」


