「あ、おはよう、美帆ちゃん」
そう言って颯爽と現れた好青年は微笑んだ。
「おはよう、圭祐くん」
やっぱり、この好青年が圭祐くんだったのか…
圭祐くんはいい意味で想像を遙かに超えてきた。
美帆から聞く圭祐くんの容姿は
・背はまあまあ高い
・細身
・イケメンかそうじゃないかで言えばイケメン
という感じ。
でも今わたしの前にいる圭祐くんの容姿は
・背は１８０㎝以上
・程よく筋肉がついていそうな感じの細身
・ただのイケメン
だ。
衝撃だ。
美帆が好きになる人だから只者ではないとは思っていたけれど。
でも、想像以上過ぎてわたしもトシも圭祐くんを見つめたまま声が出ない。
「もしかして、こちらがユウちゃん？」
美帆を見つめていた視線がわたしに向く。
ああ、正面でみれば見るほど、本当にイケメンだ。
なんて心の中で感動する。
「うん、そう、ユウ。
で、その隣にいるのが…」
「ユウちゃんの幼馴染のトシくん、かな？」
圭祐くんは少し首を傾げながらふっと笑った。
その笑顔に少しドキッとさせられながらも、
ペコッとトシと頭を下げた。
