ドクマナルドすすきの店。2階。

香織が駆け上がってくる。


香織「先生!先生!先生!」

コント作家「なんだよ、騒々しい」

香織「下のレジで、警備員が強盗に入ってます!」

コント作家「なんだって?」


キャーーーッ

悲鳴と共に、警備員と女性が上がってきた。
女性の首には、ナイフが突きつけられている。


警備員「騒ぐな、騒ぐんじゃねぇぞ」


店員が、弱気に必死に、止めに入っている。


店員「お客様、どうかお止め下さいませっ」

警備員「うるせぇっ。俺はなぁ、もう何もかも、嫌になっちまったんだ!」

コント作家「しょうがねぇなぁ…」

香織「え、どうされるつもりですか、先生?」

コント作家「俺が止めに入るしかねぇだろう…」

香織「危ないですよ!」

コント作家「危なくないよ」

香織「相手は、刃物を持ってるんですよ?先生…ペンしか持ってないじゃないですか?」

コント作家「ん…ペンは置いていく」

香織「え…?!」


コント作家は、原稿用紙の上に、ペンを置いた。