「あかり!」 「ゆーくんっ!!」 これは、私がまだ幼かった頃の話。 この時、ゆーくんこと、咲田優くんは、中学生3年生で、私は小学四年生。 もう冬なのに、日に焼けた肌。 その肌と、笑った時に見える白い歯。 色素の薄い茶髪と、奥二重の瞳。 …そして私は、なにより、ゆーくんの笑顔が、大好きだった。