「夏希〜!こっちこっち〜!」

同窓会の集合場所に行く前に、来実と待ち合わせをして一緒に集合場所に行く予定だった。

重い足取りで向こうで待っている来実の所まで歩く。

「わぁ〜夏希おしゃれだね!」
「…そうかな」
あれだけ頑張って調べておしゃれをしてきたので、謙遜はできなかった。
だが来実も私以上におしゃれで、内側に巻いた茶髪の髪の毛がさらりと太陽の光で光る。
来実は明るい性格で顔も可愛かったので、高校の時はかなり人気だった。
私は対照的で友達は来実だけで、目立たない高校生だった。

そんな正反対だが今まで仲良くやれているので、友情というものは美しいものなのだと知った。

「今日は結構人数集まってるみたいよ〜楽しみ!」
来実はわくわくとした感じで歩いた。