「えーっと、み…深紗ちゃんは?」

陽光くんがつっかえながら言う。うわ、普通の子って、名前呼びにここまで慣れてないんだ… なんか、おもしろい。

「んー、私はよくわかんないな。小さい頃から体が弱くて、いろんな手術を繰り返してるんだ」

どこが病気とかそういうのはないんだけどね。

「そっか…それは大変だな」

陽光くんの表情が曇る。そ、そんなシリアスにならないでー。

「でも私も元気だし」

慌てて笑顔で言う。

「そうだな」

陽光くんの顔にまた眩しい笑顔が戻った。うん、よし!

「お互い入院生活頑張ろうな!!」

「うん!」