わたしは2度、あなたに恋をした。


わわわっ耳が痛いよ!!
しかもワンコールもしないで出るなんて…


『怜於兄ごめん。愛華と遊んでたら時間忘れちゃって……』

『今愛華ちゃんといるのか?』

『えっと……』


ここで愛華といるって言ったら絶対電話かわれって言われる!!

1人って言ったら怜於兄絶対迎えに来るよね。

そんなことになったらあたしが今学校にいるのばれちゃう!!
愛華の家は学校から遠いし……


『架音?』

『あ、あのね…………ぅえ!?』


突然後ろから携帯を取り上げられて変な声が出る。


え!?へ、へへへ変質者!?



『怜於さん、俺です』



はへ?この声……

恐る恐る後ろを見てみると、
あたしの携帯に耳を当てる今市先輩の姿が。