司会者「位置について。ヨーイ、ドン」

一斉に動き始めたうちら。お兄ちゃんはまだまだ後ろの方にいる。

(お兄ちゃん、運動神経なかったなー。そういえば。)

馬鹿なところがお兄ちゃんらしい。

なんであんな約束さえしたのかわからない。

お兄ちゃんには、美人な彼女いるじゃん。

ほっといてよ。うちらなんか。

司会者「第一の難関、棒高跳びです。皆さん脱落していきますね。」

うち「大丈夫?」

遼「大丈夫だって、こんなの楽勝。」

遼は、初めてこの棒高跳びを飛び越えた人だった。

続いて、修浬くんも飛び越える。

結構余裕。だった。