「お主も良いが…我は頂点に君臨するものにしか仕えぬ。」


指を鳴らすと再び眩い光が現れ、雪の王と良く似た美少女が舞い降りた。


「雪姫フリアリア、お兄様の命で参りましたわ。」


玲瓏な声を発して笑った姫に、無表情の華風。呼び出した者に使役することを拒否されたら誰でもこうなるだろう。


「フリアリアをお主に使えさせよう。」


満足そうにそう告げた雪の王は、冷気だけを残して姿を消し、


あざみの前に現れた。