いろんなところを巡ってたら8時前だったので急いで学校に行った。

校内に入ったのは良いが職員室が分からない。
適当に行けば着くかなんて呑気に考えながら校内を歩いていると声をかけられた。

「ねぇ、君誰?転校生?」
「いや、誰とかこっちの台詞。」

そう言うとミルクティー色の神をした美少年がびっくりした顔をした。

「俺のこと知らないの?」
「いや、知らないに決まってる。有名人なの?」
「んー、まぁいいや。俺は柴田柚希。君は?」
柴田 柚希か、どっかで聞いた名前…

「私は芹澤紅空。転校生」
「へー、紅空ちゃんかー。可愛いね」
「それは、どーも。てかゆずさー、職員室って何処なの?」

私は一番気になっていたことを聞いた。

「ゆず?」
「うん、ゆず。だめ?」

ゆずってよんだのダメだったのかとおもって聞いてみると、いきなり真っ赤な顔をしたゆずが顔を横にぶんぶん振っていた。

「そ、なら職員室案内してくれる?」
「も、もちろん!」

かんでるし…
ゆずと世間話をしながら歩いていると職員室に着いた。

「ゆずありがと!」
「どういたしまして」

じぁねといってゆずはどこかに言ってしまった。
私はとりあえず職員室に入った。

「転校生ですけどー?」
「あ、くれあ!」
いきなり名前を呼ばれてびっくりして声の主を探すと、義人が立っていた。
義人は私の過去と正体を知る中のひとりだ。