あの日流した君の涙を僕は一生忘れない



「いや、何でもないです」

そう言って俺は素早く廊下を去った。


彼女が首を傾げて見ていたとも知らずに…。



…………



俺はやっと1-2のクラスにつき、ドアをガラッと開けた。


クラスにはもう大半が埋まっていて、若干女子の方が多かった。


女子は俺を見ると、ヒソヒソと話し始めた。


またこれか。


俺が教室に入ると、決まってこうなる。