はー。


緊張したー。


先輩のお父さんてものすごく威圧的だから、正直言って先輩を尊敬した。


だって、あんな間近で話しててよく耐えれたなと思う。


ていうか今って何時だ?


もう直ぐ迎えが来るんじゃないのか?


「先輩?もう行った方がいいんじゃないですか?多分もう迎えが来ると思うんですけど…」


「あっ!そうだね。行こっか」


ニコッと笑うと、先輩は歩き出した。


「神崎くん?何してるの?早く行こうよ」


俺は真白先輩の言葉にハッとして先輩を見た。


「?何で神崎くん赤いの?もしかして熱でもある?だったら今からでも父に話せば無しにしてくれるけど「嫌、大丈夫です。熱なんてありませんから」


俺は先輩の言葉を遮って、話した。


まず今から断りでも入れたらまたあのお父さんの事だから、ものすごく怒りそうだし、何しろまた先輩の怯えた姿を見たくは無かった。


俺は急いで真白先輩のところまで行き、隣を歩いた。


恋人に見えるように…。