でも父に嘘が通じるとも思えず、私はあっさり白状した。
「神崎くんにはきちんと言ったのですが、私が返事はまたでいいと言ってしまい…」
『馬鹿者!何をやっている?真白家の人間でありながらそんなこともできないのか。お前にはがっかりしたよ。もういい。今日はパーティーがあってそこで2人の事を発表しようとしたが、お前がそうなら今日は無しにしよう』
怒らせてしまった。
父は怒ると中々口をきいてくれなくなる。
普段からでも口数が多い方では無いのに、そんなことになったらきっと家の中はもっと息苦しくなるのだろう。
「すみません。今度はしっかりしますから。許して下さい」
『 …』
私の目からはいつの間にか涙が伝っていた。
雪sideend

