そんなことを考えていると、不意に真白先輩から声が聞こえた。


「間違ってないよ。これは神崎くんの靴箱に入れたの」

そんな発言をサラリというと、真白先輩は近づいてきた。


喋り方もおしとやかで品がある。


「でも俺は先輩と話したことないし」

「あるじゃない。入学式のときに」