「裕太もしかして知らなかったのか?」


「ああ」


知るわけがない。

昔からそういうのだけは疎かった。


「今時知らない奴もいるんだな」


拓人は珍しそうに俺を見ている。


「だったら教えろよ」


俺は不機嫌気味に拓人に言った。


「分かったから睨むなって」


「彼女、真白先輩。名前の通り雪のように白い肌に桜色の形の整った唇にぱっちり二重の瞳におまけにスタイル抜群なんだよ」