「おう」


俺たちは喋りながら校門に向かっていた。


するとまた、朝の女がいた。


1人で歩いているのに、その周りの空気が綺麗すぎて、1人でもそれがより際立っていて綺麗だと思った。


「おい、裕太!何見てんだよ?」


拓人も俺の視線に気づき、その先を見た。


「あ…、真白先輩か」


「知ってるのか?」


「知ってるも何も、かなり有名だぞ」