せめてもの負け惜しみで 「なるほど。彼女が無防備だと彼氏のガードが固くなるわけか。入れ込む前で良かったよ。.......うららちゃん、またどこかで会おうね。」 なんて言ってみたが、言った後に気づいた。 俺、もう、だいぶうららちゃんに入れ込んじゃってたみたいだ。 この年で失恋かよ。あーあ。仕事しよ。 .....有給取ったんだった。 ま、いっか、また、どこかで素敵な女性と出会えるだろ。 彼女は俺の元嫁の呪縛を解いてくれた。 それだけで充分だ。