「おーやっぱりいた。って何その格好。」

「高校の時の体操服。いつも着てるやつはお洗濯中よ。あ、言っとくけど部屋散らかってるからね。文句はなしね。」

「わかったわかった。.....この荷物は?」

「あー、明日から東京なんだよね〜」

「飛行機何時の便?」

「んー、えっとねー、10時55分!」


「ふーん。あ、これ、北海道の地酒。めちゃくちゃ旨いから。」

「お、いいですね。お兄さん〜ちょっと待ってね〜」


2人分のおちょことアテになりそうなものを冷蔵庫から出し、ソファーの上で完全にリラックスモードの新に手渡す。

「お前、おちょことか持ってんだ。」

「ダテに酒飲みやってないからね。」


新がソファーを占領しているので私は座布団を引っ張りだし床に座る。