だけど、


______トン…


壁がそれを邪魔をして、葉山くんとの距離がひらかなくなってしまった。


そしてそれに覆いかぶさるように、葉山くんは、私の顔の両サイドに、手をついた。


「梨花、」


鼻に葉山くんの、吐息がかかる。


頭がクラクラする。


「りょ…」

「りょ?」

「りょ…」


切羽詰まる私の様子を見て、いたずらに笑う葉山くん。


んー!!もう!!


「りょ、遼のいじわる!!!」

「ん、よくできました。」


そう言うと、遼は私を引き寄せ、