好きって言って、葉山くん。



「俺が、梨花の事嫌いなわけねーじゃん。」

「…っ」


そう耳元で、恥ずかしそうにつぶやく葉山くん。


こんな葉山くんは、見たことない…。


そんな葉山くんにドキドキと、高鳴る胸。


「ごめん、梨花。不安にさせてごめん。梨花がめちゃくちゃ好きだったから、その…」



そこで、葉山くんの言葉が途切れる。


だけど葉山くんは私を抱く力を込めると、恥ずかしそうに呟いた。


「すんごい好きだったから、どう接したらいいかわかんなかったんだよ…っ」


どんどんと、上がる体温。


そんな風に思っててくれたの?


そう思うと、ジーンと心が温かくなる。


やばい、今絶対顔真っ赤だ。