「わ、悪い。クセで」 「……」 ぶんっぶんと首を振る私。 「舐めりゃ治るなんて言われてたから、ごめん。いきなり驚いたよな」 「……」 「待ってろ。絆創膏貰ってくる」 ガタンと音を立てて、椅子から立ち上がって扉に向かおうとしてるから慌てて声をかけた。 「あ、あの」 「ん」 「絆創膏、あります」 「どこに」 「カバンの中に」 「……」 それに目をぱちくりさせると、小野君は曖昧に笑いながら椅子に座り直した。 それから、私の代わりにカバンを開いてくれた。