次の日  教室


「琴葉さん、昨日の課題やって来てくれたかな」


爽やかスマイルに優しく話しかけるなんて
 

詐欺だ!


昨日と全然違う。


「うん、これ」


課題のノートを渡した。


「放課後までには採点しておくから」


そう言って去っていった。 


詐欺だ何て言っても、あれが、

麻倉 伊織だ。


黒伊織は、毒舌王子。


「琴葉さん、いい忘れてたんだけど」


小声で囁いた。


「俺の本性言ったら、どうなるか、
分かるよなぁ」


声低い、脅迫、怖い!


「じゃあ、またね」


何なんだよ、もぅ。






     そして、放課後


あのあと、酷い目に遭った。

私が、伊織様とお近づきになって
いるのかなど色々噂が流れた。

正直、疲れた。


「おい、馬鹿、どこいってたんだ」


「貴方のせいで色んな人に質問攻めに
あったんですよ」


「そうか、それはそれは、
そんなことよりも始めるぞ」


「でもなんで、生徒会室の隣の空き教室
なの?」

 
「俺に都合がいいからだ。
何かあれば、直ぐに対処できるからな」


そう言うこと。


「お馬鹿さんやるぞ」


もう、つっこむのも疲れてきた。