そして、遊園地へ


「遊園地なんて久しぶり」

「俺もだ」


今日、頑張って伊織に伝えるんだ。
 
この想いを……。


「あれ、乗ろう」

「あぁ、そうだな」



それから、本当に幸せな時間を過ごした。

好きな人と一緒にいるだけで何でも
楽しくなる。


でも、幸せな時間はあっという間に
過ぎて行った。


最後に観覧車に乗った。




       観覧車の中

 
向かい合って座った。

二人きりになれた、今だったら……。


「ねぇ、伊織は私のことどう思ってる?」


「……、その前に俺の話聞いてくれるか?」


「分かった」