次の休日、猫カフェへ


「うわぁ、猫がこんなにいる」


「あんまり騒ぐと逃げちゃうよ」


「それくらい、分かっている」


この無邪気な笑顔は、凄く楽しんでる証拠
かな。


「なぁ、琴葉、こいつ可愛いぞ」


「あっ、マンチカンだ」


「マンチカン?」


「種類だよ、他の猫より足が短いのが
特徴らしいよ」


「本当だ、兄さんが突然変異で生まれた
猫だとか何とか言ってたな」


そこは、知らなかった。

何気に博識なんだよな。


「なぁ、あそこで寝てる猫、琴葉ぽい」


「何で!」


「いつも休み時間、のんびりと寝てるだろ」

 
そうかな。


「じゃあ、あの賢そうだけど、じゃれ
あってる猫は、伊織だね」


「何故だ」


「見た目は格好いいけど、中身は
まだまだ子供ぽいってこと」


「そうなのか」


「うん」


その後も、猫カフェを楽しんだ。



     お店を出た。


「可愛いかったな、一匹くらい持ち帰り
たい気分だった」

「そうだね」


猫も可愛いかったけど、その猫と遊んでる
伊織も可愛いかった。

思わず、スマホで写真撮っちゃったし

本人に確認取ったし、待ち受けにしたいな。