あの手紙が本当に未来から送られてるのなら
未来の自分は、この恋の結末を知ってる。
現に、手紙の差出人は未来の恋人な訳でそれは長野くんではない。
「大丈夫だよ…」
涙が頬を流れてた。
気づかないくらい静かに。
「ねぇ、夜の桜並木も綺麗だね」
そう言われ顔をあげた。
この桜並木を嫌ってほど何回もきっと何万回も見てきたのに、
長野くんと見るといつも新鮮で、
初めて見たように、綺麗だな
っで驚くくらい心から感動するんだ。
涙を流しながら見る桜はキラキラして、イルミネーションをみてるような不思議なキモチになった。
