あたし達は止まることなく、 桜並木の場所まで走った。 ずっと手を繋いだままで 息するのも苦しいくらい心拍数があがってるけど、それだけじゃない。 長野くんにも伝わっちゃうんじゃないかってくらいドキドキが止まらない。 「長野くん…」 横で倒れ込んでる長野くんの方を見た。 座ってる時には気づかなかったけど、180は超えてそうな身長。 158cmくらいしかないあたしにはその身長差がもっとドキドキさせる。