ひとまず一段落するまでやりきった頃には外は暗くなってた。

「うわー!めっちゃ暗いな!」

圭佑が窓から外を見て言った。

「久野さん、大丈夫?」

長野くんが心配そうに

「あそこらへんって あまり街頭とかなさそうだし」

耳元で囁くと

心臓がバクバク高鳴った。


「送るよ」


そう荷物を持って立ち上がった。

「いや、でも…圭佑」

あたしが圭佑を見たタイミングと
ほぼ同時に手に温かい感触を感じた。