〝 この手紙を読んでる15歳の亜樹へ〟 その文を目にしてあたしは手紙を折り曲げた。 時が一瞬とまったような感覚になった。 先を読むと、何かが変わってしまう。 そんな気がした。 〖 右田彼方 〗 その人はあたしを知ってるのに あたしはその人を知らない。