「こっち終わったー」




ミルがマクリの方へ走ってきた


「で、どこに行くの?」


激しい戦闘の中で傷一つ無いミルはまるで何事も無かったかのように笑う



「そうねぇ…とりあえずこっち行ってみる?」



マクリがそう言って前を向くと、少し先に悪魔の闇月であろう集団が何やらしていた



「近づいてみる?」


マクリが聞けば、ミルは頷き合図する


草影に隠れてそれを見れば、数分たった後、眩い光が南西の方に伸びていった


それに満足したのか悪魔の闇月の連中は倒れた仲間を置いて去っていった



「奴らが襲ってきたのはこれの為なのかしら?」


マクリは首を傾げながら光の発生源に近づけばそこには文字が書かれていた


「この文字どこかで…」



「ミルも見たことあるよーな?」


この世界には存在しないはずの文字なのに何故か2人はどこかで見た覚えがあった



「マクリ紙持ってない?」


「急になんなのよ」


「これメモしとこうと思って」


「まっいいけど…ほら」


マクリがスッと魔法をかければそこから紙が出てくる



「ありがとー」



ミルが石碑の文字を熱心に書き始めた



「ねぇミルちゃん」


「うん」


「あの光の先に行ってみない?」


「いいよー!」


「それにしてもあいつら何がしたいのかしら」



「ミル分かんないや。謎の多い連中だからね」



「書き終わった?」



「うん。準備万端だよ!」


「じゃあとりあえず出発しますか」


こうして2人は光にそってあるきはじめた